「お前の信ずる神とやらは、祈る価値のあるようなものなのか」
「もちろんにございます。お天主様に祈りますればどのような罪深きものも『ぱらいそ』へとゆくことができまする」
「どのような罪を背負っていてもか」
「もちろんにござります」
「ではやはり、わしはそのような神に祈ることは一生涯あるまい」
「何故にございますか、天の許しを得ることができますのに」
「このようなあくにんが許しを得ることなぞ、死んでいったもの達がゆるすまいて」








いかなるかな。偉大なるデウスさまでも、救いを求めぬものを救うことなぞ、ついぞ出来はしないのだ。








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